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河本結の組“だけに”スロープレーでペナルティ? 米ツアーデビュー戦で残った後味の悪さ【記者の目】

河本結の組“だけに”スロープレーでペナルティ? 米ツアーデビュー戦で残った後味の悪さ【記者の目】

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2020年1月28日 07時00分

スロープレーで罰金を科された河本結 「レッスン料」と前向きにとらえることもできるが…
スロープレーで罰金を科された河本結 「レッスン料」と前向きにとらえることもできるが… (撮影:岩本芳弘)
米国女子ツアー2020年シーズン第2戦の「ゲインブリッジLPGAアット・ボカ・リオ」をトータル9アンダーの8位タイで終えた河本結。米デビュー戦でトップ10入りという結果を残したが、アテスト(スコア提出)終了後、なぜかその顔に緊張感が浮かんでいるシーンを見た。

風にはためく河本結のポニーテール【大会フォト】

その時の状況はこうだ。同伴競技者のカルロタ・シガンダ(スペイン)とともにスコアを提出しテントから出ると、2人のもとに競技委員が近づいてきた。すると深刻そうな表情の競技委員から何やら説明を受ける河本、シガンダとその関係者たち。選手たちは、どこか“腑に落ちない”という表情を浮かべている。会話の端々を聞くと、どうやらプレー時間についての話し合いがされている。時間でいうと30分ほどだっただろうか。

結論を先にいうと、河本とシガンダの2人には、この日スロープレーでペナルティがくだされた。その詳細について聞こうとUSLPGAに質問を投げると、担当者からメールで『ツアーのペース・オブ・プレー規定に抵触し、罰金を科した。なお、ストロークのペナルティは科されない』という“事実のみ”が返ってきた。これでは、どのような話し合いがもたれていたのかが分からない。そこで河本本人や、一緒にいた関係者にも詳細を聞いた。

それをまとめると、河本、シガンダ組が最終ラウンドの8番に入った時、競技委員から『前の組がペースアップしたからついていくように』という忠告がまずされた。さらに11番ティで、『warning』すなわち警告がくだされた。するとその後、河本の組は予告などもないままプレー時間を計測されていたそうで、その結果をふまえアテスト終了後のあのシーンにつながるというわけだ。

関係者の話を総合すると、今回規定に触れたのは、1打を30秒以内で打たなければいけないという米国女子ツアーのルールだった。つまりパー4であれば、120秒以上の時間をかけてはならず、それをオーバーするとホールにペナルティが科されるというわけだ。ただし、これも関係者の話であって、LPGAの正式な話ではない。ちなみに河本とシガンダは、計測されたなかで、“たまたま”それぞれ2ホールでタイムオーバーしていたという。

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